牛黄(ゴオウ)

牛黄

牛黄

牛黄とは

ウシの胆のう中に生じた結石です。性状は球形が多いですが、ときにサイコロ状、三角形のものもあります。質はもろく、砕きやすく、破砕面には黄褐色~赤褐色の輪層紋があり、またしばしば輪層中に白色の粒状物又は薄層をまじえます。
オーストラリア、ブラジル、アルゼンチンなどの国で主に産出されています。中でもオーストラリア産の牛黄が最高級品です。
日本国内でも古くは奈良時代から牛黄は使われており、天皇への献上品でもあったそうです。

寺社仏閣との関わり

日本でも古くから牛黄は使用されており、寺社仏閣では牛黄を混ぜた墨で書いたお札を作っていたそうです。現在では本物の牛黄を使ってお札を作っているところは少ないと思われます。
その数少ない中で、東大寺二月堂ではお水取りの行法中に牛玉日が定められており、「牛玉・陀羅尼」摺りが行われます。御札の牛玉墨には、墨汁、お香水と、牛黄が混ぜ合わされます。この護符を「牛玉宝印」といって、無病息災、厄よけのお守りとして有名です。民間では難病、急病の際にはこの牛玉宝印を水に溶かして服用し、息を吹き返したという話も数多く伝えられています。
他にも長谷寺の修二会のだだおし法要では災厄の象徴である「鬼」を牛玉札(ごおうふだ)の法力によって退散させる行事で牛黄は使われております。(薬業界ではごおうのことを「牛黄」と書きますが、寺社仏閣などでは「牛玉」と書きます。)
成光薬品は東大寺、薬師寺、松尾寺、長谷寺に牛黄を毎年奉納させて頂いています。

主成分

牛黄の主成分はビリルビンで、その他胆汁酸類、アミノ酸などが含まれております。

牛黄の効能・効果

1.微熱を取る(解熱作用)
2.心を鎮める(精神安定作用)
3.血圧を下げる(降圧作用)
4.肝機能改善作用
5.活性酸素除去作用
6.脳神経回路の回復作用
7.利胆作用
8.造血作用
9.強心作用

また、牛黄の抗炎症作用はセンソと配合すると相乗的に効果が強まることが示されています。

牛黄使用商品

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