麝香(ジャコウ)

麝香

麝香

麝香とは

ジャコウジカ又はその他近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥した物です。ジャコウジカは哺乳動物、反芻亜目、シカ科の動物でヒマラヤの山岳地帯から中国の西蔵、西康、雲南、貴州、四川、甘粛、陝西、山西に及びます。
ジャコウジカの雄は体長約1mで、肩の高さが約70cm全身は帯灰かっ色の長毛で覆われ、二条の白斑が頭部から脚部に流れています。耳は大きく直立して、上あごの犬歯は長く外下方に突出して内方に湾曲しています。
腹部の正中線と臍部と陰茎との間にある袋状の分泌腺が麝香で、晩秋から初冬の交尾期に分泌液で満たされます。麝香の香気成分はムスコンといわれる環状ケトン体でありますが、これが有効成分とは考えられていません。

麝香の効能・効果

麝香の効果として
1、強心作用
2、男性ホルモン様作用
3、抗炎症作用
4、β-アドレナリン効果増強作用
5、抗アレルギー作用
上記のような効果があげられます。

ワシントン条約

麝香はワシントン条約で輸出入が禁止されております。そのため今日本で売られている商品に配合されている麝香はワシントン条約で指定される以前に輸入されたものです。

麝香使用商品

仙客葆光 成光片仔膽

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